法人化のすすめ
2003年度の税制改革で、芸能法人に対する芸能報酬等の源泉徴収制度が撤廃されました。
また、2006年の新会社法の施行によって、会社設立のハードルがグッと低くなり、資本金0円、
発起人1人でも株式会社を設立することができるようになりました。
さらに2008年12月からは公益法人制度改革により社団法人の設立手続も大幅に変わりました。
そこで、組織的に活動している楽団、団体様には、株式会社、合同会社(LLC) 、場合によっては一般社団法人、NPO法人などへの法人化をおすすめします。
法人とは・・・
合同会社・有限会社・株式会社・NPO法人・
社団法人などの法人格を持つ組織。
例えば、社名が「株式会社 重本音楽事務所」は法人ですが、「重本音楽事務所」は法人ではありません。
法人格がなければ、**企画、**事務所と名乗っていても個人の扱いとなります。
当社では所得税法の定めにより、個人に対する支払には、名目が何であっても全額を源泉徴収の対象としています。
一度の支払額が100万円を超える場合は、超えた分の20%の源泉徴収を行わなければなりません。
法人化した場合のメリット
- 社会的信用が高くなる(個人とは比較にならないほどです)
- 出演料が源泉徴収されない(これが一番大きいですね)
- 銀行などから融資を受けやすい
- 事業に対する責任の範囲が有限である(個人の場合は無限責任)
- お金の管理が自然にキチンとできるようになる(経理ソフトで簡単)
- 売上高が一定以上になると、個人に比べて節税になる
- 国として起業を推奨する傾向にあるので、市町村によっては起業に対して優遇、助成措置が設けられている。
設立手続は、自分でできます。(私も30年以上前、自力でやりました)
本に書いてある通りにすればいいだけです。
自力で設立する場合に必要な費用は、株式会社なら20万円~25万円ほど、合同会社なら10万円ほどですが、行政書士に頼めば手間を省くことができます。
簡単なアドバイスや行政書士のご紹介などはできますので、ご相談下さい。