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歌舞伎入門プログラム

教育基本法第2条を具体化するプログラム
本公演を通じて、国際化社会の仲間入りに必要な教養を身につけてください

世界遺産指定

自国の伝統文化を知る


2000年、日韓文化交流事業での公演で、韓国の学生にもわかりやすい演目として好評を博した企画を、日本の皆さんにも提供します。以来、文化庁文化体験事業など行政の文化振興事業、学校芸術鑑賞事業、古典芸能公演の定番として数多く上演されているプログラムです。2020年には東京オリンピックを控えて世界が注目する中、私たちは日本人としてのアイデンティティーを確立することが急務です。中でも日本の伝統文化について語るに足る知識と教養があれば、大手を振って国際社会の仲間入りが出来るでしょう。本プログラムを鑑賞することによって、日本の伝統文化を礎とした日本の素晴らしさを知り、それを世界に発信できるよう、導いて頂きたいと思います。

プログラム例(約100分)

第一幕 歌舞伎をとりまく世界を大公開

  • 歌舞伎の基礎知識、所作や様式美などについて、実演と体験をまじえて紹介
  • 歌舞伎の見どころ 口上と立ち廻りの妙
  • 体験コーナー(ミエの切り方、しぐさ、殺陣など)
  • 大向こうから声をかける方法を伝授
  • 女形とは
  • 歌舞伎音楽の魅力と表現法(三味線・長唄)
  • 化粧、衣装、かつらについて

 
第二幕 歌舞伎舞踊劇『供奴』または『連獅子』

供奴(ともやっこ)
供奴ところは江戸の華やかな盛り場、主人のお供をしてきた奴(やっこ)がはぐれ、片手に提灯を持って主人を探してまわるという歌舞伎舞踊劇。
奴さんのバレンという相撲の化粧回しのような衣裳で威勢よくキビキビと踊る、いわば歌舞伎のタップダンスです。衣裳・化粧・所作に歌舞伎の魅力が凝縮された作品です。

連獅子(れんじし)
連獅子「獅子の毛振り」と言えばだれもが知っている、数ある歌舞伎作品の中でもとりわけ有名な「連獅子」の後半、豪快な双獅子の舞を鑑賞。
前半、親獅子が子獅子を試練のために谷底へ蹴落とす。蹴落とされた子獅子はすがりついて甘えてくるが、あえて冷たく突き落とす。いつまでも這い上がってこない子獅子の安否を気遣い「登り得ざるは臆せしか」と不安に駆られる親獅子は、やがて川面に映る子獅子の姿を見つけ、驚きから再会の感動を表現する。後半は、獅子の精となった親獅子が白の獅子頭、子獅子は赤の獅子頭で、豪快な「毛振り」へと移り、最後は正面に向き「獅子の座こそ直りけれ」と堂々とした姿で決まり、幕切れとなる。

<制作協力>松竹衣装/大沢かつら/藤浪小道具/歌舞伎座舞台/伝統芸能プロデューサー 芦野孝男/生涯学習音楽指導員 重本昌信