公演受注に際しての私たちの考え方
ひとつの商品を購入する場合に、複数のお店に問い合わせて、なるべく安く購入しようとするのは消費者として当然であり、だれもがそうしていると思います。
芸術文化公演事業の場合はどうでしょうか?
購入(=採択)を決めてから、実際に商品が届く(=公演当日)まで、数ヶ月から1年、またはそれ以上の期間に渡って、主催者との間でさまざまなやりとり、手続、準備作業、打合せを行います。
公演終了後も事後処理があります。
その部分の「品質」について、よく調べて判断されましたか?
見積書の金額だけで判断していませんか?
安いことにも高いことにも、必ず理由があります。
一般の買い物と最も異なる点は、返品がきかないことです。
金額だけを他社と比較しても、企画自体や業務の品質や内容に違いがあれば、比較にはなりません。比較とは、同一条件下でAとBを対照することです。
公演は2時間程度で終わります。
準備期間は数ヶ月から1年、またはそれ以上の期間に渡ります。
公演に付随する業務もしっかりやってくれるのかどうか の事前調査は、企画ご担当者様が、長いストレスに悩まされないためにも十分に行って頂きたいと思います。
実務上の詳細を知りたい方はお問い合せ下さい。 (相談無料)
私ども芸術文化に携わる事業者は、楽団等の創造団体の活動をサポートし、育成する義務があります。公演の受注に際しても、
規定の金額を大幅に下回る金額で請け負うことは、楽団等、創造団体に無理を強いて、その活動を妨げることになり、ひいては衰退、
解散の原因になってしまいます。
私どもは、せっかく素晴らしい要素を持ちながら消えていった楽団などをたくさん見てきました。
文化の喪失は悲しいものです。
やむをえない事情がある場合は、楽団側とも相談して出来る限りご協力いたしますが、人間が営む精神的な創造活動に対して、
ディスカウントショップのような感覚で安易に値引きをもちかけることは、慎んで頂きたいと思います。
芸術文化に関しては、私どもの知る限り、「安くて良いもの」は存在しません。